美しい文字をデザインするータイプデザイン、カリグラフィ、レタリングの違いー
ポスターや挿絵、パッケージやカードを考える際に、文字を合わせてデザインする機会は多くあります。
文字は、デザインを考える上でとても大切な要素となり、分野は大きく分けて以下の三つあります。
1、タイプデザイン(フォント)
2、カリグラフィ
3、レタリング
今回は、それぞれの分野についての違いを解説します。
タイプデザイン(フォント)
タイプデザインは、一つ一つの文字を制作し、それをフォントのセットとして使用することを指します。文字が登録されているので、一度作れば何度も簡単に使うことができ、共有することも可能です。文字と文字同士がどのような組み合わせで使用されても調和するように設定されています。アルファベットは100種くらいですが、日本語の場合はひらがな、カタカナ、漢字・・・と、多ければ2万を超える文字を設計すると言われています。そのため、日本語フォントはそれほど多く流通しておらず、制作には時間がかかり、大規模なプロジェクトになります。
(いつも使っているフォントをイメージしてもらえればいいです)
カリグラフィ
カリグラフィは、手書きで様々な表現で文字を書く技術です。日本の習字と似ています。書道家は、その場限りの一発勝負で美しい文字や文章を書きますね。それと同じで、高い技術を持つ作家は、美しい文字や文章を専用のペンなどを使用して表現します。カリグラフィにはその場で美しい文字を書く必要があるので、技術や経験が必要になります。
(これはイメージです。。本当は専用のペンで書きます。)
レタリング
レタリングは、特定のメッセージや文字列を表現に合わせてデザインする方法です。イメージとしては、文字のロゴデザインのような感じです。伝えたい表現を文字にしているので、イラストレーションのようなイメージを持ってもらうとわかりやすいと思います。
まとめ
一言に「文字のデザイン」と言っても、それぞれに特徴があることがわかります。
デザインをする際にとても大切な要素になる「文字」ですが、日本語をデザインするって本当に難しいです。
しかし、日本人にとって、日本語でのメッセージは、英語に比べて圧倒的に「伝わる」ものです。
デザインだけの格好よさでなく、表現として伝わるビジュアルを作りたいものです。
それには、やはり「フォント」と「レタリング」が鍵になりそうです。
レタリングは、雑誌の見出しなどに使うとメッセージ性が高まりますね。
「カリグラフィ」のように、素敵な書き文字を作れるようになると、手作り感+かわいさを出せるのですが、これはなかなか一朝一夕には難しいです。習字が難しいのと一緒ですね・・・。私もコツコツ頑張っていこうと思います。
今回も、Conceptアプリで作成しました。