手間がかかっても、その分かわいい?
アトキンソンさんに影響を受け、漆の汁椀を使ってみる。


先日、ウッドデザイン賞の関係でご案内をもらった、

林野庁補助事業の講演会『世界に誇る日本の「木の文化・木のおもてなし」を考える』

に参加し、日本の木文化や建築についてお話を聞いてきました。

 

会場は、神田明神にある、明神会館でした。

 

 

 

 

 

ここの階段には、とってもすてきな「サル受け」が。

 

 

 

 

 

 

サル受けとは、絨毯を固定するためのパイプです。

ちなみに、このサル受けの国内の販売をほぼ独占しているのが、大阪の「アシスト」という会社だそうです。

雰囲気があって、ディテールに凝っていてとっても素敵でした〜。

(掃除するの大変そう。自宅には無理ですね。

・・・そんなカーペット階段ある自宅なら、お手伝いさんとかいるからいいのか。)

 


さて、講演には、隈研吾さん、デービッド・アトキンソンさん、涌井史郎さんが登壇し、

涌井さんが全体の進行をしながら三人でのトークセッションという感じでした。

 

一人でも東京ビックサイトの大箱を埋められるような豪華メンバーですが、

今回は美しく心地の良い会場で、良いお話を聞くことができました。

 

その中で印象に残ったことをいくつか。

 

「同情するなら金をくれ」という感じ。(アトキンソンさん)

アトキンソンさんの言葉。

「職人の技術は〜、とか、伝統文化は大切〜とか言っても、

みんなその商品を買わない。

だから国産漆の生産量も減っているし、

産業も衰退していく。

外国人に向けてインバウンドが〜などと言う前に、

日本人が買うこと!

日本人が買わないもの、使わないものを、

どうして外国人が買うんだ」

確かに!

がつんときました。

私も、買ってない。持ってない。使ってない。

面倒だから、と避けていた・・・。

人は家の手入れをする時間を惜しむけれど、私にとってはそれは豊かな時間。

そうゆう人は、つまらないテレビをみる時間はあるんでしょう。(アトキンソンさん)

(京都の長屋に住んでいるアトキンソンさん。朝の空気が違うという。

でも、長屋は家の手入れをする手間がかかるという話になり。)

生活すること、

道具の手入れや手間のかかることを、

めんどくさいと敬遠するのか、

贅沢な時間と捉えるのか。

 

効率ばかり気にして、

生活を豊かにする「こだわりポイント」は無くしてはいけないですね・・・。

これも腹落ちしました。

 

最近は、「新建築」などの雑誌を見ても、色が変わってきた。

前は灰色のコンクリート色ばかりだったけど、

最近は木の色が増えてきている。

少なくとも、トップの人たち(新建築に載る人たち)は、そういった方向に行っている。(隈研吾さん)

日本人が防火や建築基準法ばかり気にして

木でなく鉄やコンクリートを使用しているという話に対して。

「変わってきている」というのは心強いです。

 

自然に人間が手を入れていく。

それが文化ということ。(涌井さん)

先人たちが、

暑さを「風鈴」や「打ち水」といった感性的な処理をして耐え忍んだとのはなしから。

自然と付き合うことから文化が始まったという発想が面白いですね。

 

講演が終わって・・・・

講演が終わって一週間ほど。

自分の中で、色々と考えることもありました。

 

「効率」だけを求めて易きに流れている部分を反省しました。

もう少し日常や手間や手入れも大切にしたいなぁとも思いました。

 

そして・・・漆器を買いました

家にあったのはプラスチックの汁椀だったので、

初めて、漆の汁椀を買いました。

購入したお店は、合羽橋の西山漆器さんです。

お店のお姉さんに色々と相談に乗ってもらいました。

買ったのは、こんな感じの汁椀。

 

 

 

 

 

 

一つ1800円でした。

この艶、美しさ。

惚れ惚れします。

 

 

 

 

 

 

とっても気に入りました。大切に長く使います。